フリーランスは、経理税務をすべて自分で行う必要があります。本来の業務に加えて複雑な経理も行わなければならず、やることが多くて大変です。しかも、経理や税務は難しい法律上のルールがたくさんあるのでそれを覚えたり、確認したりするのも負担となります。ちょっとした経費の分類や収入区分の間違いなどによって、税金は変わるものです。そのため、後々大きなトラブルに発展するケースもあり、ミスは許されないというプレッシャーを感じるでしょう。
こうした大変さはありますが、計上できる経費をしっかりと把握して上手に利用すると節税できるのは、フリーランスのメリットと言えます。たとえば、自宅で仕事をしているのであれば、家賃や光熱費などを経費として計上することが可能です。ただし、生活のために使っている住居なので、全額を経費にできるわけではありません。按分といって、仕事上必要な分を全体の何割かだけ算出することになります。
ほかにも、仕事で使うパソコンや周辺機器、スマホなども経費です。もちろん、個人的に使っている機器でも仕事で使用することがあるなら、問題なく経費算入できるでしょう。さらに、業務上で外に出て移動することがあるなら、自動車にかかるガソリン代なども経費にできます。仕事の打ち合わせのために誰かと喫茶店でコーヒーを飲んだ場合には、その費用も交際費などの名目で経費にできるのです。こうした仕事上で必要なものを経費にすることで、節税対策として活きてきます。